Getting Started
OpenAI Codexのインストールから初回起動、承認モード、基本コマンドまで。このページを読めば、Codexを使い始める準備が整います。
Codexとは
Codexは、OpenAIが提供する公式AIコーディングエージェントです。コードの読み書き、コマンド実行、バグ修正、リファクタリングなど、ソフトウェア開発に関わる幅広いタスクを自律的に遂行します。
Codexは以下の3つの形態で利用できます。
- CLI(コマンドライン) — Rust製のオープンソースツール。ターミナルから直接操作し、プロンプトを渡してタスクを実行します。最も柔軟で軽量な形態です。
- デスクトップApp — GUI付きのネイティブアプリケーション。マルチスレッド対応で、複数のタスクを同時に管理できます。レビューキューやWorktree統合などの高度な機能を備えています。
- VS Code拡張 — VS Codeのマーケットプレイスからインストール。エディタ内でCodexの機能をシームレスに利用できます。
CLIはオープンソース(Rust製)で、GitHub上で公開されています。デスクトップAppとVS Code拡張はOpenAIが提供する公式クライアントです。
インストール
利用形態に応じたインストール方法を選択してください。
CLI(コマンドライン)
npm i -g @openai/codexbrew install --cask codexnpmでグローバルインストールする方法が最も手軽です。Node.js 22以上が推奨されています。
デスクトップApp
openai.comからダウンロードしてインストールします。macOS、Windows、Linuxに対応しています。
VS Code拡張
VS Codeのマーケットプレイスで「Codex」を検索してインストールします。または、コマンドラインから以下を実行します。
code --install-extension openai.codex初回起動
CLIの場合、ターミナルで codex コマンドを実行するだけで対話型セッションが開始されます。
codex初回起動時にログインが求められます。以下のいずれかの方法で認証します。
- ChatGPTアカウント — ブラウザが開き、ChatGPTアカウントでのOAuth認証が行われます。最も簡単な方法です。
- APIキー — 環境変数
OPENAI_API_KEYを設定するか、起動時にプロンプトで入力します。
export OPENAI_API_KEY=sk-xxxxxChatGPT Plus/Pro/Teamサブスクリプションがあれば、APIキー不要でCodexを利用できます。APIキーを使う場合は、OpenAI Platformからキーを取得してください。
3つの承認モード
Codexには、AIの自律度を制御する3つの承認モード(Approval Mode)があります。タスクの内容やリスクに応じて使い分けます。
| モード | ファイル編集 | コマンド実行 | 用途 |
|---|---|---|---|
| Suggest | 承認が必要 | 承認が必要 | 慎重な作業、初回利用時 |
| Auto Edit | 自動実行 | 承認が必要 | 日常的な開発作業 |
| Full Auto | 自動実行 | 自動実行 | サンドボックス内での自律作業 |
Full Autoモードでは、Codexがサンドボックス内で完全に自律的に動作します。ネットワークアクセスは無効化され、書き込みはワークスペースに制限されます。サンドボックスの詳細は「サンドボックス」ページを参照してください。
モードの切り替えはセッション中にいつでも可能です。
codex --approval-mode full-autoセッション中のスラッシュコマンドでも切り替えられます。
/mode auto-edit基本コマンド
Codexのセッション内で使用できる主要なスラッシュコマンドです。
| コマンド | 説明 | 使用場面 |
|---|---|---|
/mode |
承認モードを切り替え | 作業リスクに応じた切替 |
/model |
使用モデルを変更 | タスクに応じたモデル選択 |
/status |
現在の設定状況を表示 | 設定の確認 |
/fast |
高速モード(軽量モデル)に切替 | 簡単なタスクの高速処理 |
/plan |
計画モードに切替 | 設計・調査フェーズ |
/clear |
会話履歴をクリア | 新しいタスクを始める時 |
/copy |
直前の出力をクリップボードにコピー | 結果の再利用 |
/personality |
出力スタイルを設定 | 回答のトーン調整 |
/skills |
利用可能なSkillを一覧表示 | 自動化ワークフローの確認 |
/fast はトークン消費を抑えたい場合や、単純なタスクに便利です。複雑な推論が必要な場合は通常モデル(gpt-5-codex)を使いましょう。
AGENTS.mdの作成
AGENTS.mdは、Codexにプロジェクトのコンテキストを伝えるためのMarkdownファイルです。Claude Codeの CLAUDE.md に相当する仕組みで、プロジェクトのルートディレクトリに配置します。
初期化コマンド
Codexセッション内で /init を実行すると、プロジェクト構造を分析してAGENTS.mdを自動生成します。
codex
> /init基本構造
AGENTS.mdには以下のセクションを含めることを推奨します。
# AGENTS.md
## Repository expectations
- TypeScript/React プロジェクト
- パッケージマネージャ: pnpm
- テストフレームワーク: Vitest
## Testing
- テスト実行: `pnpm test`
- カバレッジ: `pnpm test:coverage`
- 新機能には必ずユニットテストを追加
## Coding conventions
- 変数名はcamelCase
- コンポーネントはPascalCase
- インデント: 2スペース
## Build commands
- ビルド: `pnpm build`
- Lint: `pnpm lint`
- 型チェック: `pnpm typecheck`自動生成されたAGENTS.mdはあくまで出発点です。プロジェクト固有のルール、アーキテクチャ方針、禁止パターンなどを追記してカスタマイズしましょう。
構築推奨順序
Codex環境を段階的に構築する推奨順序です。各ステップを順番に進めることで、安全かつ効率的にセットアップできます。
-
AGENTS.md の作成(10分)
/initで初期化後、プロジェクト固有の情報を追記します。コーディング規約、ビルドコマンド、テスト手順などを明記しましょう。 -
config.toml の設定(5分)
.codex/config.tomlにモデル選択、承認モード、サンドボックス設定などを記述します。チームで共有する設定はプロジェクトルートに配置しましょう。 -
Skills の作成(15分)
よく使うワークフロー(デプロイ、テスト実行、コードレビューなど)をSkillとして定義します。自然言語で手順を記述するだけで、再利用可能な自動化が作れます。 -
検証(10分)
小さなタスクを実行して全体の動作を確認します。承認モードの切り替え、Skills の呼び出し、サンドボックスの動作を一通りテストしましょう。
最初から完璧を目指さず、まずは動く環境を作りましょう。使いながらAGENTS.mdやSkillsを改善していくのが最も効率的です。