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対象読者外部ツール連携やナレッジ管理を始めたい開発者
達成目標MCP接続・Spaces・Agentic Memoryを設定できる
前提条件Getting Started完了
所要時間20分

Spaces & MCP

Copilot Spacesによるコンテキスト集約、Model Context Protocol(MCP)連携、Extensions、Memory機能など、GitHub Copilotのエコシステムを拡張する機能群を解説します。

Copilot Spacesとは

Copilot Spacesは、プロジェクトに関連するコンテキストを1つの場所に集約・整理するための機能です。リポジトリ、コード、Pull Request、Issue、メモ、画像、ファイルなどを1つのSpaceにまとめ、Copilotに効率的にコンテキストを提供できます。

📝 Note

Copilot Spacesは2025年後半にパブリックプレビューとして登場し、2026年に全プランで利用可能になりました。GitHub.com上でブラウザから直接利用できます。

Spacesの使い方

Spaceの作成

  1. 新規Space作成
    GitHub.comのCopilotメニューから「Spaces」を選択し、「New Space」をクリックします。
  2. ソースの追加
    リポジトリ、特定のファイル/フォルダ、Issue、Pull Request、またはフリーテキストのメモを追加します。
  3. コンテキストの整理
    追加したソースにラベルや説明を付けて、Copilotがコンテキストを理解しやすいように整理します。

共有と権限

Spaceは3つの権限レベルで共有できます。

権限 閲覧 ソース追加 設定変更
Admin
Editor 不可
Viewer 不可 不可

IDE連携

VS CodeからSpacesを利用するには、GitHub MCP Serverを経由して接続します。これにより、エディタ内のCopilot ChatやAgent ModeからSpaceのコンテキストを参照できます。

✅ Tip

大規模なモノレポで作業する場合、関連するファイルやモジュールだけをSpaceに追加することで、Copilotに余計なコンテキストを与えず、より的確な提案を得られます。

MCP連携

⚠️ Warning

Copilot Business / Enterprise環境では、MCPサーバー利用はポリシーで制御され、既定では無効です。組織管理者またはエンタープライズ管理者が「MCP servers in Copilot」ポリシーを有効化する必要があります。個人設定やIDE設定だけでは利用開始できないことがあります。

Model Context Protocol(MCP)は、AIモデルに外部ツールやデータソースを接続するためのオープンプロトコルです。GitHub CopilotはMCPに対応しており、VS Code設定またはCLIから外部ツール、データベース、APIをCopilotに接続できます。

VS Codeでの設定

settings.json
{ "mcp": { "servers": { "github": { "command": "docker", "args": [ "run", "-i", "--rm", "-e", "GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN", "ghcr.io/github/github-mcp-server" ], "env": { "GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN": "ghp_xxxx" } } } } }

CLIでの設定

📝 Note

MCP設定のCLI操作は変更される可能性があります。最新のコマンド構文は公式Docsを参照してください。VS Code設定(settings.json)での設定が最も安定した方法です。

主なMCPサーバー

⚠️ Warning

MCPサーバーはCopilotに外部リソースへのアクセス権を与えます。信頼できるサーバーのみを接続し、トークンやクレデンシャルの管理に注意してください。

MCP接続の最小権限の原則

MCPサーバーをCopilotに接続する際は、必要最小限の権限のみを付与してください。

実践ルール:

  1. 読み取り専用から始める — 最初は読み取り権限のみ付与し、書き込みが必要になったら追加
  2. 環境変数でトークンを管理 — ハードコードしない。.env.gitignore で管理し、Content Exclusion設定で保護
  3. スコープを限定 — GitHubトークンは repo:read のみ、DB接続は SELECT のみ等
  4. 本番環境のMCP接続は原則禁止 — 開発/ステージング環境のみ接続

mcp.json設定例(最小権限):

mcp.json
{ "servers": { "github": { "command": "docker", "args": ["run", "-i", "--rm", "-e", "GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN", "ghcr.io/github/github-mcp-server"], "env": { "GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN": "${GITHUB_TOKEN_READONLY}" } }, "playwright": { "command": "npx", "args": ["playwright", "mcp"], "env": {} } } }
⚠️ Warning

MCPサーバーに過剰な権限を与えると、エージェントが意図せずデータを削除・変更するリスクがあります。特にDB接続は読み取り専用から始め、書き込みが必要な場合は明示的にレビュープロセスを設けてください。

💡 Tip

mcp.jsonファイルはリポジトリにコミットし、チームで共有できます。ただし、トークンは環境変数(${VAR}構文)で参照し、値をハードコードしないでください。

.vscode/mcp.json による設定

VS Codeプロジェクトごとのmcp.json設定です。リポジトリにコミットしてチーム共有できます。

.vscode/mcp.json
{ "servers": { "playwright": { "command": "npx", "args": ["@playwright/mcp@latest"] }, "github": { "command": "docker", "args": ["run", "-i", "--rm", "-e", "GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN", "ghcr.io/github/github-mcp-server"], "env": { "GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN": "${GITHUB_TOKEN}" } } } }
📝 Note

.vscode/mcp.json はプロジェクトスコープの設定です。リポジトリにコミットしてチーム共有できます。ユーザーレベルの設定(settings.json)より優先されます。

Copilot Extensions

Copilot Extensionsは、サードパーティが提供するエージェントやツールをGitHub Copilotに統合する仕組みです。GitHub Marketplaceから導入でき、Copilot Chatで @extension-name のメンション形式で呼び出せます。

導入方法

  1. Marketplaceで検索
    GitHub Marketplace のCopilot Extensionsカテゴリから目的のExtensionを探します。
  2. インストール
    「Install」をクリックし、対象のOrganizationまたは個人アカウントにインストールします。
  3. 利用開始
    Copilot Chatで @extension-name と入力して呼び出します。例: @docker コンテナの最適化方法を教えて

主なExtensions

📝 Note

Copilot Extensionsは独自に開発することも可能です。GitHub AppとしてExtensionを作成し、Marketplaceに公開できます。

Copilot Memory

Copilot Memoryは、リポジトリ固有のコーディング慣習やパターンをセッション間で記憶する機能です。Copilot Memoryはパブリックプレビューとして提供されています。利用可能なプランや条件は変わる可能性があるため、最新の情報は公式Docsを確認してください。記憶データは一定期間後に自動削除されます。

仕組み

管理と制御

記憶された内容はGitHub.comの設定画面で確認・削除できます。プライバシーやセキュリティ上の懸念がある場合は、個別のMemoryエントリを削除できます。

✅ Tip

Memory機能は copilot-instructions.md を補完する位置づけです。明示的なルールは指示ファイルに書き、暗黙的な慣習(「このプロジェクトではいつもこう書いている」)はMemoryに任せると効果的です。

その他の機能

Code Review

Pull Requestに対するAI自動レビュー機能です。PRを作成するとCopilotが自動でコードを分析し、バグリスク、セキュリティ懸念、改善提案をレビューコメントとして投稿します。カスタム指示でレビュー基準をカスタマイズ可能です。

PR Summaries

PRの説明文を自動生成する機能です。変更内容を分析し、変更の要約、影響範囲、テスト観点を含む説明文をMarkdownで生成します。PRテンプレートと組み合わせることで、一貫した品質のPR説明文を維持できます。

GitHub Desktop連携

GitHub DesktopアプリでCopilotによるコミットメッセージの自動生成が利用できます。ステージされた変更内容を分析し、Conventional Commits形式のメッセージを提案します。

GitHub Spark

自然言語でフルスタックWebアプリケーションを構築できる実験的な機能です。プロンプトを入力するだけで、フロントエンド・バックエンド・データベースを含むアプリケーションが自動生成されます。プロトタイピングや社内ツールの構築に活用できます。

📝 Note

GitHub Copilotの機能は急速に進化しています。最新の機能一覧と利用可能なプランについては、GitHub Copilot公式ドキュメントを確認してください。