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対象読者マルチエージェントを一元管理したい上級開発者
達成目標Agent HQで複数エージェントの並列管理・Handoffを実践できる
前提条件Pro+プラン推奨
所要時間20分

Agent HQ

複数のAIエージェントを一元管理するマルチエージェント統合司令塔。GitHub.com、VS Code、CLI、GitHub Mobileから、すべてのエージェントセッションを監視・操作できます。

Agent HQ — マルチエージェント統合司令塔

Agent HQは、2025年10月のGitHub Universeで発表。2026年2月にClaude・Codexのパブリックプレビューが開始され、マルチエージェント対応が本格化。複数のAIエージェントを一元管理するプラットフォームです。「Your Home for Multi-Agent Development」をコンセプトに、異なるAIプロバイダーのエージェントを統合的に運用できます。

Agent HQは2つの構成要素で成り立っています。

📝 Note

Agent HQは「ミッションコントロール」です。GitHub.com、VS Code、GitHub Mobile、CLIの全環境から、エージェントの状態を確認・操作できます。

利用可能なエージェント一覧

Agent HQでは、GitHub Copilot以外にも複数のサードパーティAIエージェントを利用できます。

エージェント 提供元 状態 特徴
GitHub Copilot GitHub / Microsoft GA 標準エージェント
Claude Anthropic Public Preview 深い推論、大規模リファクタ
Codex OpenAI Public Preview 高速・低コスト
Jules Google 展開中 Google AI統合
Devin Cognition 発表済 自律開発エージェント
Grok xAI 発表済 xAI統合
✅ Tip

同じタスクを複数のエージェントに並列で割り当て、結果を比較することも可能です。エージェントごとの得意分野を把握するのに有効です。

VS Codeでの設定・アクセス方法

必須設定

Agent HQの機能をフル活用するには、以下の設定を settings.json に追加します。

settings.json
{ "chat.agent.enabled": true, "github.copilot.chat.claudeAgent.enabled": true }

アクセス方法

セッションタイプの使い分け

Agent HQでは3種類のセッションタイプを使い分けます。タスクの性質に応じて最適なタイプを選択してください。

Local Agent Background (CLI) Cloud Agent
実行場所 ローカルマシン(VS Code内) ローカルマシン(ターミナル) GitHubリモートインフラ
動作スタイル 対話的・リアルタイム 非同期・バックグラウンド 非同期・完全自律
チーム可視性 なし なし あり(PR / Issue)
分離方式 ワークスペース直接アクセス Git Worktree 完全リモート
最適な用途 素早い対話的な支援 バックグラウンドコーディング 大規模リファクタ、チーム協業

セッション作成の手順

  1. Chatパネルの「New Session」をクリック
    サイドパネル上部のドロップダウンメニューを開きます。
  2. セッションタイプを選択
    Local / Cloud / Background から、タスクに適したタイプを選びます。
  3. 使用するエージェントを選択
    Copilot / Claude / Codex など、利用可能なエージェントから選択します。
  4. タスクを具体的に記述
    エージェントに実行してほしいタスクを明確に指示します。
📝 Note

サードパーティエージェント(Claude、Codex)は、上記いずれのセッションタイプでも実行可能です。

セッションのモニタリングとステアリング

リアルタイム監視

ミッドラン操作

エージェントの実行中でも、以下の操作でタスクを制御できます。

結果の適用

Handoff — エージェント間のタスク引き継ぎ

VS Code内のHandoff

セッションドロップダウンから別のエージェントを選択すると、会話履歴を保持したまま新しいセッションが作成されます。

CLI → Cloud Handoff

Copilot CLI
copilot > /delegate # CLIでの調査結果をCloud Agentに引き継ぎ、PR作成を委任

Handoffの活用パターン

  1. 調査 → 実装
    Claude(深い分析)で調査し、Copilot(実装)に引き継ぎます。
  2. 計画 → 実行
    Local Agent(Plan Mode)で計画を策定し、Cloud Agent(PR自動作成)に引き継ぎます。
  3. プロトタイプ → 本実装
    Codex(高速プロトタイプ)で素早く試し、Claude(品質仕上げ)で本実装します。
✅ Tip

Handoffは「適材適所」の原則。調査はClaudeの推論力、高速プロトタイプはCodex、GitHub連携はCopilotと使い分けましょう。

Agent HQの外部連携

Agent HQはVS Code / GitHub以外からもタスクをアサインできます。

GitHub.com からのアサイン

GitHub.com ワークフロー
Issue作成 → Assignee に @copilot, @Claude, @Codex を選択 → エージェントがバックグラウンドで作業開始 → 完了後ドラフトPR作成

エンタープライズ向けガバナンス

Control Plane(管理者向け)

Premium Request消費

⚠️ Warning

複数エージェントを並列実行すると、Premium Requestの消費が急速に進みます。月間枠を意識して使い分けてください。

Usage Metrics と Audit Logs

Copilot Usage Metrics(Business/Enterprise)

Audit Logs

📝 Note

GitHub.com → Organization Settings → Copilot → Usage でメトリクスを確認できます。定着率が低いチームには、AGENTS.mdの整備やハンズオンを実施してください。

30日間チーム導入ロードマップ

Week 1: パイロット(2-3名)

Week 2: 基盤整備

Week 3: 拡大展開(全チーム)

Week 4: 最適化・計測

✅ Tip

最大の成功要因は「Week 1を小さく始める」こと。全社一斉展開ではなく、2-3名のパイロットで成功体験を作ってから拡大するのが鉄則です。

まとめ — Agent HQ活用の鉄則

1

適材適所

タスクに合ったエージェントを選ぶ。調査はClaude、速度はCodex、GitHub連携はCopilot。

2

並列活用

同じタスクを複数エージェントに割り当てて結果を比較。各エージェントの強みを見極める。

3

Handoff活用

調査 → 実装 → レビューでエージェントを切り替え。会話履歴を引き継いで効率化。

4

モニタリング

セッションログで早期にスコープクリープを検知。ミッドラン操作で軌道修正。

5

コスト管理

Premium Request消費を意識し、日常はminiモデル。重要タスクにのみ高性能エージェントを投入。