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対象読者ターミナル中心で開発する開発者
達成目標Copilot CLIでPlan/Autopilot/バックグラウンド実行を使いこなせる
前提条件Copilot CLIインストール済み
所要時間15分

Copilot CLI

2026年2月にGA(一般提供)となったターミナルネイティブのエージェントコーディングツール。エディタ不要で、ターミナルから直接AIエージェントを操作します。

Copilot CLIとは

Copilot CLIはターミナル上で動作するエージェント型コーディングツールです。VS Codeを開くことなく、コマンドラインから直接AIエージェントにタスクを指示できます。

📝 Note

Copilot CLIはスタンドアロンのエージェントコーディングツールです。copilot コマンドとしてターミナルから直接利用できます。

インストール

複数のインストール方法が用意されています。環境に合わせて選択してください。

以下のいずれかの方法でインストールしてください。

npm
npm install -g @github/copilot
Homebrew (macOS / Linux)
brew install copilot-cli
WinGet (Windows)
winget install GitHub.Copilot

そのほか、GitHub.com から実行ファイルを直接取得する方法もあります。

✅ Tip

GitHub Codespacesにはcopilot CLIがプリインストールされています。Codespacesを開いてすぐに copilot が使えるため、セットアップの手間がかかりません。

初回認証

  1. プロジェクトディレクトリへ移動
  2. copilot を起動
  3. CLI内で /login を実行して認証
  4. 現在のディレクトリをAIツールで扱ってよいか確認に回答

Planモード

Planモードはコードを変更する前に、分析と計画を行うモードです。Shift+Tab で起動し、実装前にエージェントの思考プロセスを確認できます。

Planモードの流れ

1

分析

現在のコードベースの構造、依存関係、関連ファイルを分析します。

2

質問

不明点がある場合、エージェントがユーザーに確認の質問をします。

3

計画

変更対象のファイル一覧、変更内容の概要、実装手順を提示します。

4

実装

計画を承認すると、実際のコード変更を実行します。

AutopilotモードとPlanモードの使い分け

モード 動作 推奨シーン
Autopilot 計画と実装を一気に実行 単純なバグ修正、小さな変更、慣れたタスク
Plan 計画を確認してから実装 大規模変更、未知のコード、リスクの高い作業
✅ Tip

初めてのリポジトリやリスクの高い変更では、必ずPlanモードを使いましょう。計画段階で問題を発見できれば、手戻りのコストを大幅に削減できます。

専門エージェント

Copilot CLIには4種類の専門エージェントが組み込まれています。タスクの種類に応じて適切なエージェントを選択できます。

エージェント 役割 主な用途
Explore コード分析・調査 コードベースの理解、アーキテクチャ把握、影響範囲調査
Task タスク実行 機能実装、バグ修正、ファイル操作、コマンド実行
Code Review コードレビュー 変更内容のレビュー、品質チェック、改善提案
Plan 計画策定 実装計画の立案、タスク分解、見積もり
エージェントの切り替え
# セッション内でエージェントを指定 > /agent explore このリポジトリの認証フローを説明して > /agent review 最新のコミットをレビューして

バックグラウンド実行

長時間かかるタスクをバックグラウンドで実行し、ターミナルを解放できます。プロンプトの先頭に & を付けるだけです。

バックグラウンド実行
# & プレフィックスでバックグラウンド実行 > & このプロジェクトのテストカバレッジを90%以上に引き上げて # 複数のバックグラウンドタスクを同時実行可能 > & フロントエンドのアクセシビリティを改善して > & APIのレスポンスタイムを最適化して

バックグラウンドタスクの監視

⚠️ Warning

バックグラウンドタスクが同じファイルを同時に変更すると競合が発生する可能性があります。バックグラウンドタスクは互いに独立したモジュールやファイルに対して実行してください。

15分ルール — バックグラウンド委譲の判断基準

鉄則: 15分以上かかるタスクはバックグラウンドへ投げる。

バックグラウンド委譲の例
& このリポジトリの全テストカバレッジを95%以上に引き上げ、PRを作成して
✅ Tip

ターミナルの前で15分待つのは2026年では時間の無駄です。& 一文字で人間とAIが並列作業する体制を作りましょう。

主要コマンド

Copilot CLIセッション内で使用できる主要なコマンドとショートカットです。

コマンド / ショートカット 説明 使用場面
/diff 現在の変更のdiffを表示 変更内容の確認
/review 変更内容のコードレビュー コミット前の品質チェック
/model 使用モデルの切り替え タスクの複雑さに応じたモデル選択
/plan Planモードに切り替え 実装前の計画策定
Esc-Esc 直前の変更を巻き戻し 意図しない変更の取り消し
Shift+Tab Planモードの起動 計画フェーズへの切り替え
& (プレフィックス) バックグラウンド実行 長時間タスクの非同期実行
/research Web・リポジトリ横断調査 技術調査、ライブラリ比較
/chronicle 履歴要約・スタンドアップ作成 日次報告、作業ログ
/undo 直前の変更を巻き戻し 誤った変更の取消
✅ Tip

Esc-Esc(Escキーを2回押し)は非常に便利なショートカットです。エージェントが意図しない変更を行った場合、即座に巻き戻して元の状態に戻せます。Git操作を使わずに安全に元に戻せるため、積極的に活用しましょう。

完全自律モード(--allow-all

全操作を自動承認し、完全自律でタスクを実行するモードです。

完全自律モードの実行例
copilot --allow-all "全テストカバレッジを95%以上にし、完了したらPRを作成"
⚠️ Warning

--allow-all はサンドボックスなしで全操作を自動承認します。信頼できるタスク・環境でのみ使用してください。本番環境やセキュリティ敏感なリポジトリでは使用禁止。

最小権限運用(--allow-tool / --deny-tool

特定のツールのみ許可/拒否することで、安全性を確保:

# ファイル読み書きのみ許可(ターミナル実行は禁止) copilot --allow-tool read_file --allow-tool edit_file # 危険なコマンドを明示的に拒否 copilot --deny-tool run_in_terminal
⚠️ Warning

--allow-all(旧称 --yolo)は全操作を無制限に許可します。本番環境や機密リポジトリでの使用は厳禁。代わりに --allow-tool で必要な権限だけを付与してください。

トークン管理

長時間セッションではコンテキストが肥大化します。/compact でコンテキストを圧縮し、トークン制限を回避できます。

/compact # コンテキスト圧縮(重要情報は保持)
✅ Tip

CLIでの長時間タスク(テスト全実行、大規模リファクタ等)では /compact を定期的に実行する習慣をつけましょう。

自動コンパクション

Copilot CLIは自動コンパクション機能を備えており、セッション長に実質的な制限がありません。会話が長くなると、過去のコンテキストを自動的に要約・圧縮します。

自動コンパクションの仕組み

リポジトリメモリ

Copilot CLIはリポジトリ固有のメモリを保持します。過去のセッションで学んだプロジェクトの構造やパターンが蓄積され、次回のセッション開始時に活用されます。

メモリの確認
# リポジトリメモリに蓄積された情報を確認 > /memory show # メモリに明示的に情報を追加 > /memory add このプロジェクトではPrettierでフォーマットする
📝 Note

リポジトリメモリは .github/copilot-memory.md に保存されます。チームで共有する場合はこのファイルをコミットし、個人的な設定の場合は .gitignore に追加してください。