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対象実践的な運用パターンを学びたい開発者
達成目標並列セッション・Agent Teamsを活用できる
前提知識章1-6の基本理解
所要時間20分

Workflows

Claude Code開発者Boris Cherny自身が推奨する核心ワークフローから、並列セッション運用、CI/CD連携まで。実践的な開発フローを体系的に解説します。

核心5段階ワークフロー

Explore → Plan → Implement → Verify → Lessons — Claude Code開発者Boris Cherny自身が推奨する核心ワークフローです。このサイクルを1タスクごとに回すことで、品質と生産性を最大化できます。

1

Explore(探索)

Plan Modeで開始し、コードベース全体の構造を把握するフェーズです。

  • Plan Modeで開始(Shift+Tabで切替)
  • コードベース全体の構造を把握
  • 関連ファイルの特定、依存関係の理解
  • 「何を変えるべきか」「影響範囲は」を明確にする
  • コマンド: Read, Glob, Grep で調査
2

Plan(計画)

変更計画を文書化し、実装の合意を得るフェーズです。

  • 変更計画を文書化
  • docs/plans/ に設計書を作成
  • TodoWriteでタスク分割
  • ユーザーと計画をレビュー
  • 「どう実装するか」の合意を得る
3

Implement(実装)

Normal Modeに切り替え、TDD(テスト駆動開発)で実装するフェーズです。

  • Normal Modeに切り替え
  • TDD推奨: テスト → 実装 → リファクタリング
  • 小さなコミットを頻繁に作成
  • 1PR = 1機能の原則
4

Verify(検証)

テスト実行と動作確認を行い、品質を担保するフェーズです。

  • テスト実行(unit, integration, e2e)
  • 型チェック、lint
  • ブラウザで動作確認(Playwright MCP活用)
  • Interview pattern: Claudeに「この実装の問題点は?」と聞く
5

Lessons(学び)

気づきを記録し、Self-Improvement Loopを完成させるフェーズです。

  • lessons.md に気づきを記録
  • パターンが見えたらCLAUDE.mdにルール追加
  • 確実に守るべきものはHooksに移行
  • Self-Improvement Loopの完成
📝 Note

このサイクルを1タスクごとに回すのがポイントです。大きなタスクは複数の小さなサイクルに分割しましょう。

Self-Improvement Loop

Claudeが自己進化する仕組み — タスク実行のたびにミスから学び、ルールを追加し、最終的にHooksで自動化するサイクルです。

タスク実行
ミス発見
lessons.md に記録
CLAUDE.md にルール追加
パターンを分析
Hooks で自動化
次回タスクに反映

具体例 1: テストなしで実装が進んだ

  1. ミス発見
    Claudeがテストを書かずに実装を進めてしまった。後から不具合が見つかり手戻りが発生。
  2. lessons.md に記録
    「テストなしで実装が進んだ。結果として手戻りが大きくなった」と記録。
  3. CLAUDE.md にルール追加
    MUST: テストを書いてから実装する をCLAUDE.mdに追加。次回からClaudeはTDDで実装するようになる。

具体例 2: .envファイルをコミットしそうになった

  1. ミス発見
    .envファイルがステージングに含まれていることに気付いた。シークレット漏洩リスク。
  2. lessons.md に記録
    「シークレットファイルのコミットリスクがある。.envは常にチェックが必要」と記録。
  3. Hooks で自動化
    PostWriteフックでシークレットファイルチェックを追加。次回から自動で検知・ブロック。
✅ Tip

Boris Cherny流: 「Claudeがミスするたびにルールを追加すれば、同じミスは二度と起きない」。これがLiving Documentationの本質です。

Boris Chernyワークフロー

Boris Cherny(Claude Code開発者)が実際に行っている、10-15並列セッション運用のワークフローを紹介します。

並列セッション

5セッションをターミナルで、5-10セッションをWebで同時運用しています。各セッションは独立したコンテキストを持ち、互いに干渉しません。

専門エージェント

タスクごとに専門化されたエージェントを活用しています。

モデル選択

最も重いOpusモデルを使用しています。精度重視のアプローチで、コスト効率より品質を優先しています。

Living Documentation

Claudeがミスするたびにルールを追加し、CLAUDE.mdを「生きたドキュメント」として進化させ続けます。

なぜ並列が効くのか

⚠️ Warning

並列セッションは上級テクニックです。まずは1セッションでワークフローを確立してから、徐々に並列数を増やしていくことを推奨します。

Agent Teams

Agent Teams(research preview)はマルチエージェント協調の仕組みです。1つのリードエージェントが全体を統括し、複数のチームメイトエージェントが並列で作業します。チームメイト同士が直接コミュニケーション可能な点が特徴です。

サブエージェントとの違い

サブエージェント Agent Teams
コミュニケーション 親→子のみ メンバー間で直接
コンテキスト 親のコンテキスト内 独立したコンテキスト
用途 単発タスクの委任 大規模プロジェクトの分業
成熟度 安定版 Research Preview
📝 Note

Agent Teamsは2026年3月時点でResearch Previewです。本番利用は安定版リリース後を推奨します。

並列セッション運用

コンテキスト汚染ゼロの同時開発を実現する、並列セッション運用の具体的な方法を解説します。

Git Worktreeを使った並列開発

Git Worktreeを使うと、1つのリポジトリから複数の作業ディレクトリを作成し、それぞれで独立したClaude Codeセッションを起動できます。

Terminal
# メインブランチからworktreeを作成 git worktree add ../project-feature-a feature-a git worktree add ../project-feature-b feature-b # それぞれのworktreeで別セッションを起動 cd ../project-feature-a && claude cd ../project-feature-b && claude

Handoffパターン

セッション間でコンテキストを引き継ぐための仕組みです。

✅ Tip

Git Worktreeは軽量です。メインリポジトリのcloneではなく、同じ.gitを共有するので、ディスク容量をほとんど消費しません。

日常開発フローのシナリオ集

よくある開発シナリオごとに、Claude Codeを活用したフローを紹介します。

シナリオ 1: PR作成 → レビュー → マージ

1. Plan Mode: 変更計画を立てる 2. Normal Mode: 実装 + テスト 3. git commit + git push 4. 「PRを作成して」 → gh pr create 5. 「このPRをレビューして」 → コードレビュー 6. フィードバック対応 → マージ

シナリオ 2: バグ修正

1. エラーログをClaudeに共有 2. Plan Mode: 原因を調査・分析 3. Normal Mode: 修正実装 4. テストで再現 → 修正を確認 5. lessons.md に記録

シナリオ 3: リファクタリング

1. Plan Mode: 影響範囲を特定 2. 段階的に変更(一括変更は避ける) 3. 各段階でテストが通ることを確認 4. 最後に統合テスト

CI/CD連携とRemote Control

Claude Codeは対話型ツールとしてだけでなく、CI/CDパイプラインの一部としてプログラマティックに利用できます。

GitHub Actionsとの組み合わせ

Remote Control(プログラマティック利用)

CLI経由でClaude Codeをスクリプトから制御できます。バッチ処理、定期実行、CI/CDパイプラインへの統合が可能です。

Terminal
# 非対話モードでタスクを実行 claude --print "このリポジトリのREADMEを日本語に翻訳して" # パイプで入力を渡す echo "このコードのバグを見つけて" | claude --print
📝 Note

Remote Controlにより、Claude CodeはCLIツールとしてだけでなく、自動化パイプラインの一部として使えるようになります。