MCP Integration
Model Context Protocol(MCP)を使って、Claude Codeの能力を外部ツールやデータソースに拡張する方法を解説します。ブラウザ操作、DB接続、ドキュメント管理など、実用的な連携パターンを網羅します。
MCPとは
Model Context Protocol(MCP)は、Claude Codeが外部ツールやデータソースにアクセスするための標準プロトコルです。MCPを使うことで、Claude Codeの能力をローカル環境やクラウドサービスに拡張できます。
- Claudeの能力を外部サービスに拡張 — ブラウザ操作、データベース接続、ドキュメント管理など、標準では不可能な操作が可能になります。
- ブラウザ操作、DB接続、ドキュメント管理が可能に — Playwright、PostgreSQL、Notionなど、多様なツールと連携できます。
- 標準化されたプロトコルで安定・安全 — Anthropicが策定した標準プロトコルに基づいており、セキュリティとエラー処理が統一されています。
- コミュニティが多数のMCPサーバーを公開 — 公式・サードパーティ合わせて数百のMCPサーバーが利用可能です。
MCPは「Claudeに新しい道具を渡す」仕組みです。ブラウザを操作したり、Notionのページを読み書きしたり、データベースにクエリを投げたりできるようになります。
設定方法
.mcp.json の書き方
プロジェクトのルートに .mcp.json ファイルを作成し、使用するMCPサーバーを定義します。
{
"mcpServers": {
"playwright": {
"command": "npx",
"args": ["@anthropic-ai/mcp-server-playwright"]
},
"notion": {
"command": "npx",
"args": ["@anthropic-ai/mcp-server-notion"],
"env": {
"NOTION_API_KEY": "secret_xxx"
}
}
}
}claude mcp add コマンド
CLIからも直接MCPサーバーを追加できます。
claude mcp add playwright -- npx @anthropic-ai/mcp-server-playwright接続方式の比較
MCPサーバーとの接続方式は3種類あります。用途に応じて使い分けます。
| 方式 | 仕組み | 用途 | 例 |
|---|---|---|---|
| stdio | 標準入出力 | ローカルツール(npxで起動) | Playwright, ファイル操作 |
| SSE | Server-Sent Events | リモートサーバー(非推奨・Deprecated) | SaaSツール連携 |
| HTTP | HTTPリクエスト | Webサービス(推奨) | Notion, GitHub, Sentry等 |
2026年現在、HTTP方式が公式推奨です。多くの公式MCPサーバー(Notion、Sentry、GitHub等)がHTTPエンドポイントを提供しています。
HTTP方式の設定例
HTTP方式では、URLを指定するだけで接続できます。
{
"mcpServers": {
"notion": {
"type": "http",
"url": "https://mcp.notion.com/mcp"
}
}
}claude mcp add --transport http notion https://mcp.notion.com/mcp設定スコープ
MCPの設定スコープ: local(デフォルト、個人・現プロジェクト)、project(.mcp.json、チーム共有)、user(全プロジェクト)
実用例TOP5
実際のプロジェクトで特に利用頻度が高いMCPサーバーを5つ紹介します。それぞれのセットアップ方法と主な活用シーンを解説します。
Playwright(ブラウザ操作・テスト)
Webブラウザを自動操作し、スクリーンショット取得やE2Eテストを実行できます。
claude mcp add playwright -- npx @anthropic-ai/mcp-server-playwright- Webページのスクリーンショット取得
- フォーム入力・ボタンクリック
- E2Eテストの実行
- ページのアクセシビリティ検証
Notion(ドキュメント連携)
Notionのページやデータベースに直接アクセスし、読み書き操作が可能になります。
claude mcp add --transport http notion https://mcp.notion.com/mcpenv: NOTION_API_KEY
- ページの読み書き
- データベースのクエリ
- ミーティングノートの取得
- タスク管理との連携
PostgreSQL / DB接続
データベースに直接接続し、スキーマ確認やクエリ実行ができます。
claude mcp add postgres -- npx @anthropic-ai/mcp-server-postgresenv: DATABASE_URL
- スキーマの確認
- クエリの実行
- マイグレーション計画
Firecrawl(Webスクレイピング)
Webページのコンテンツを構造化データとして取得できます。
claude mcp add firecrawl -- npx firecrawl-mcpenv: FIRECRAWL_API_KEY
- Webページのコンテンツ取得
- ドキュメントサイトのクロール
- 競合分析データの収集
GitHub
GitHub APIを通じてIssue/PRの操作やリポジトリ情報の取得ができます。
claude mcp add --transport http github https://api.githubcopilot.com/mcp/env: GITHUB_TOKEN
- Issue/PRの操作
- コードレビュー
- リポジトリ情報の取得
自作MCPサーバー
既存のMCPサーバーでカバーできない社内ツールやカスタムAPIがある場合、自作MCPサーバーを作成できます。以下はTypeScriptによる最小構成の例です。
import { McpServer } from "@anthropic-ai/mcp-sdk";
const server = new McpServer({
name: "my-tool",
version: "1.0.0",
});
server.tool("hello", "Say hello to someone", {
name: { type: "string", description: "Name to greet" }
}, async ({ name }) => {
return { content: [{ type: "text", text: `Hello, ${name}!` }] };
});
server.start();作成したMCPサーバーは .mcp.json に登録して使用します。
{
"mcpServers": {
"my-tool": {
"command": "npx",
"args": ["tsx", "my-mcp-server.ts"]
}
}
}自作MCPサーバーは意外と簡単です。社内ツールやAPIラッパーを作成して、Claudeから直接操作できるようになります。
使い分け
MCPと他の手段(Bash tool、カスタムコマンド)を適切に使い分けることで、効率的な開発環境を構築できます。
| MCP | Bash tool | カスタムコマンド | |
|---|---|---|---|
| 用途 | 外部サービス連携 | シェルコマンド実行 | 定型タスクのショートカット |
| 認証 | 環境変数で管理 | なし | なし |
| エラー処理 | 標準化済み | 自前で実装 | 自前で実装 |
| 再利用性 | 高い(他プロジェクトでも使える) | 低い | 中程度 |
| セキュリティ | サンドボックス化 | フルアクセス | フルアクセス |
| 具体例 | DB接続、API連携 | npm test, git log |
/review, /deploy |
判断基準
- 外部サービスに接続する → MCP を使う
- ローカルのシェルコマンドを実行する → Bash tool を使う
- 毎回同じ指示を繰り返す → カスタムコマンド を使う
トラブルシューティング
接続できない
claude mcp listで登録状態を確認- npxでパッケージが正しくインストールされているか確認
- Node.js 18+であることを確認
claude mcp list
node --versionタイムアウト
- MCPサーバーの起動に時間がかかる場合がある
--timeoutオプションで待機時間を延長- ネットワーク接続を確認
認証エラー
- 環境変数が正しく設定されているか確認
- APIキーの有効期限を確認
.mcp.jsonのenv設定を確認
MCPサーバーが動かない場合、まず claude doctor を実行してください。設定の問題を自動診断してくれます。
Windowsでの注意点
Windowsでstdioサーバーを使う場合は cmd /c ラッパーが必要です。
claude mcp add --transport stdio my-server -- cmd /c npx -y @some/packageOAuth対応
- 2026年2月からOAuth認証が安定化
- ブラウザベースの認証フローに対応
- トークンの自動更新