CES 2026 Physical AI
AIが物理世界へ飛び出した「Physical AI」の時代
CES 2026(2026年1月6日〜9日、ラスベガス)は約4,100社が出展、14万8,000人以上が来場した世界最大級の技術見本市。今年の決定的な特徴は、AIがチャットボットや画像生成からロボットや自動車などの「身体」を持って現実世界でタスクを実行する段階へ移行したことです。
主要トピック
🔑 CES 2026 主要トピック
- 1 Physical AIへのシフト - 物理法則を理解し、現実世界でタスクを実行するAI
- 2 ロボットが労働力へ - ヒューマノイドロボットの具体的導入計画が発表
- 3 AI PC競争激化 - Intel vs AMD、オンデバイスAIが標準化
- 4 新フォームファクタ - 3つ折りスマホ、ローラブルPCなど
- 5 課題: AI疲れ - 実用性のないAI機能への反発も
NVIDIAの支配とPhysical AI
ジェンスン・フアンCEOは「Physical AI」の概念を強く提唱し、次世代プラットフォーム「Vera Rubin」を発表。前世代比5倍の推論性能を持ちながらコストを劇的に下げ、AIを「動かす」ためのインフラ整備を加速させています。物理法則を理解し、ロボットや自動車などの「身体」を持って現実世界でタスクを実行するAIが現実のものとなりました。
ロボットが「デモ」から「労働力」へ
ヒューマノイドロボットは単なる見世物ではなく、具体的な導入計画が語られるフェーズに入りました。HyundaiとBoston Dynamicsは新型「Atlas」ロボットを発表。Google DeepMindのAIを統合し、2028年から自動車工場へ本格導入される計画です。現場でタスクを学習・実行する能力を備えています。
新フォームファクタとヘルスケアの進化
Samsungの3つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」や、Lenovoのローラブル(画面が伸びる)PCなど、AIによるマルチタスクを前提としたデバイスが登場。ヘルスケアはスマートウォッチから体液分析へと深化し、スマートトイレや尿検査デバイスで生活導線の中で健康データを取得する流れが強まりました。
課題:「AI疲れ」とエネルギー問題
一方で、実用性のないAI機能への反発も起きています。SamsungのAI冷蔵庫が消費者団体から「最悪の製品」と評されるなど、単にAIを搭載するだけでは評価されない時代になりました。また、AIの大規模化に伴う電力消費の増大も大きな議論のテーマとなっています。













