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📅 2025年10月7日

🚀 OpenAI DevDay 2025
新機能・ツール総まとめ

ChatGPT内アプリ、Apps SDK、AgentKit、Codex GA、GPT-5 Pro、Sora 2など
開発者と利用者の体験を大きく変える発表内容を完全整理

📱 ChatGPT内のアプリ (Apps in ChatGPT)

主要な特徴

  • サードパーティーアプリの統合:Zillow、Spotify、Figma、Booking.com、Canvaなどをチャット内で直接利用可能
  • 対象プラン:Free、Go、Plus、Proプランで利用開始、Business/Enterprise/Eduは今後提供予定
  • 利用可能地域:EU以外の国で提供

使い方と仕組み

💡 アプリ呼び出し方法

  • メッセージをアプリ名で開始(例:「Spotify ~」「Zillow ~」)→ChatGPTがアプリを提示
  • 会話内容に応じて適切なアプリを自動推奨(例:家探しの話題でZillowを提案)
  • 初回接続時に権限確認、データ共有に同意が必要
  • 接続後は会話内でデータを受け渡しながらシームレスに操作

安全性とプライバシー

  • 透明なポリシー:アプリはOpenAIの使用ポリシーに準拠、最小限のデータ取得
  • 権限管理:ユーザーはいつでも連携を解除可能、今後より細かな権限管理を追加予定
  • 事前確認:利用開始前にプライバシーポリシーを確認推奨

🛠️ Apps SDK:ChatGPTアプリ開発プラットフォーム

概要と基盤技術

Apps SDKはModel Context Protocol (MCP)を基盤とした開発キットのプレビュー版。カスタムアプリの作成を可能にし、ChatGPTエコシステムへの統合を簡素化します。

開発の流れ

  1. 開発者モードの有効化
    • 組織管理者またはOpenAI担当者経由でアクセス申請
    • ChatGPT設定画面(設定 → 接続)で「Developer mode」をオンに
  2. コネクタの作成
    • MCPサーバーを用意し、ツール名・説明・サーバーURLを記述
    • ChatGPTの「+」ボタンからコネクタを追加、トグルで有効化
  3. サーバー接続とテスト
    • MCP Inspectorツールで http://localhost:<port>/mcp にアクセスして確認
    • ngrokなどのトンネリングでHTTPSエンドポイントを外部公開
  4. 構成データの更新
    • メタデータ更新時は「Refresh metadata」操作で最新状態を読み込み
  5. マルチデバイス利用
    • API Playground、ChatGPTモバイルアプリからも同じコネクタを利用可能
    • デスクトップ版で接続すれば他デバイスに自動同期

MCPサーバーのセットアップ

🔧 サーバー構築の主要ステップ

  • SDK選択:Python SDKまたはTypeScript SDKを推奨(迅速な開発)
  • ツール定義:機械可読の名前、タイトル、JSON Schema形式の引数、認証ヒントを記述
  • 出力テンプレート:HTMLテンプレートをツールメタデータの _meta の openai/outputTemplate で指定
  • コンポーネント構築:structuredContent(構造化データ)、content(モデル向けテキスト)、_meta(付随データ)の3フィールドで構成
  • 認証と状態管理:OAuth 2.1フローやトークン検証を組み込み、ユーザー状態はデータベースで管理

設計ガイドラインと高度な設定

  • ツールファースト設計:各ツールは単一の作業にフォーカス、入出力を明確に定義
  • ウィジェット対応:openai/widgetAccessible: true フラグでウィジェットから直接呼び出し可能
  • セキュリティ強化:サブドメイン指定、Content Security Policy設定
  • 多言語対応:openai/locale を利用してユーザーのロケールに合わせたUI提供

収益化:Agentic Commerce Protocol (ACP)

OpenAIとStripeが共同策定したAIエージェント向け商品購入プロトコル。ChatGPT内の「Instant Checkout」はACPの最初の実装例です。

  • 対象ユーザー:米国のChatGPT Plus/Pro/FreeユーザーがEtsyの商品をチャット内で購入可能
  • 手数料モデル:ユーザーへの追加料金なし、加盟店が少額の手数料を支払い
  • オープンソース:開発者や加盟店はプロトコル仕様に従い商品フィードを作成して申請可能
  • 対応プラットフォーム:Web、iOS、Android、カード・Apple Payなど複数の決済方法に対応

🤖 AgentKit:エージェント構築ツールセット

主要コンポーネント

🎨 Agent Builder

  • ノードベースのビジュアルキャンバスでドラッグ&ドロップでワークフロー設計
  • プレビュー実行、バージョン管理、評価機能を統合
  • 実績:Rampは数か月かかっていた買い手支援エージェントを数時間で構築

📦 Connector Registry

  • Dropbox、Google Driveなど複数のデータソースを一元管理
  • API利用者およびChatGPT Enterprise/Eduの一部顧客にベータ提供中

🛡️ Guardrails

  • オープンソースの安全フィルター
  • 個人情報・機密情報のマスク、脱獄(Jailbreak)検知を実行
  • Python/JavaScriptライブラリとして提供

💬 ChatKit

  • 独自アプリに会話型エージェントを組み込むツールキット
  • 簡単に埋め込め、カスタマイズも柔軟
  • 実績:Canvaはサポートエージェントを数週間分の開発工数削減で導入

📊 Evals & RFT

  • エージェントの評価と最適化を支援
  • トレース評価、自動プロンプト調整、外部モデル対応
  • 強化学習による微調整 (RFT):OpenAI o4-mini向けGA、GPT-5向けプライベートベータ
  • 実績:Carlyleは精度向上と開発時間短縮を実感

料金と利用方法

GA ChatKit & Evals
すべての開発者
Beta Agent Builder
順番待ち
Beta Connector Registry
API/Enterprise/Edu

追加費用なし:APIモデル料金に含まれて提供

💻 Codex一般提供 (GA)

CodexはOpenAIのコード実行エージェントで、DevDay 2025で研究プレビューから一般提供に移行しました。

主なアップデート

  • Slack統合
    • Slackで @Codex をタグ付けして自動化タスクを依頼
    • Slack内で直接コード実行やファイル変換などを実行可能
  • Codex SDK
    • GPT-5 Codexエージェントをカスタムアプリに組み込み可能
    • 構造化出力、コンテキスト管理機能を提供
  • 管理ダッシュボード
    • タスク実行状況の監視、利用制限設定が可能

利用プランと料金

  • 利用可能プラン:ChatGPT Plus、Pro、Business、Edu、Enterpriseの開発者
  • 管理機能:Business、Edu、Enterpriseプランに限定
  • 料金:2025年10月20日以降、クラウドタスク実行は利用量として計上

🧠 新モデルとAPI

GPT-5 ProとGPT-5ファミリー

GPT-5 Pro:深い推論能力

  • 従来のo3-proを置き換える上位モデル
  • GPQAベンチマークでSOTA達成
  • GPT-5 Thinkingより優れた回答、重大エラーが22%減少

利用方法とプラン別アクセス

  • デフォルトモデル:GPT-5がChatGPTの新しいデフォルトに
  • 推論モード切替:「もっと深く考えて」と指示するとGPT-5 Thinkingに切り替え
  • Plus:デフォルトGPT-5を高いメッセージ上限で利用可能
  • Pro:GPT-5利用回数無制限、GPT-5 Proにもアクセス可能
  • 無料ユーザー:一定上限までGPT-5を体験後、gpt-5-miniに切り替え
  • Enterprise/Edu:翌週から利用可能

API料金

モデル 入力(100万トークン) 出力(100万トークン) 特徴
gpt-5 $1.25 $10 標準モデル
gpt-5-mini $0.25 $2 軽量版
gpt-5-nano $0.05 $0.40 超軽量版
GPT-5 Pro $15 $120 推論特化、高価だが難問に強い

Sora 2:動画生成モデル

  • 特徴:長尺・高解像度の動画生成、Sora 1 Turboの後継
  • Sora 2 Pro:より高品質なモデルとして提供
  • 利用方法
    • iOSアプリとして配布、米国・カナダで段階的に招待制で提供
    • アプリダウンロード後、プッシュ通知に登録
    • 招待受取後、sora.comからも利用可能
    • 無料で十分な利用上限、Pro ユーザーはSora 2 Proにアクセス可能

Sora 2 API料金(Video API)

モデル 解像度 料金(秒あたり)
sora-2 標準解像度 $0.10/秒
sora-2-pro 標準解像度 $0.30/秒
sora-2-pro 高解像度 (1024×1792、1792×1024) $0.50/秒

gpt-realtime-mini:音声モデル

  • 概要:低レイテンシーでリアルタイムな会話を可能にするAPI、音声・テキスト・画像など複数モーダル対応
  • 料金
    • gpt-realtime:入力$5.00/100万トークン
    • gpt-realtime-mini:入力$0.80/100万トークン(約70%安価)
    • キャッシュ済み入力:$0.08/100万トークン
    • 出力:$2.4/100万トークン程度
  • 利用開始:ベータからGAへ移行中、WebRTCやWebSocketで双方向ストリーム通信、APIキー保有者なら誰でも利用可能

gpt-image-1-mini:ビジョンモデル

  • 概要:画像理解と生成を行うモデル、gpt-image-1-miniは80%安価な廉価版
  • 用途:文書の図解、画像分析、UI生成など
  • 料金
    • gpt-image-1:入力$10/100万トークン、出力$40/100万トークン
    • gpt-image-1-mini:入力$2.50/100万トークン、出力$8/100万トークン(約80%安価)
    • キャッシュ済み入力:$0.25/100万トークン
  • 利用開始:ChatGPT Plus/Proユーザーはメッセージ中で画像をアップロードして質問可能、APIは開発者向けに提供

📋 まとめ

OpenAI DevDay 2025では、ChatGPTの機能拡張と開発者ツールが大幅に強化されました。

主要なポイント

📱 ChatGPT内アプリ
サードパーティー統合
🛠️ Apps SDK
MCP基盤の開発キット
🤖 AgentKit
エージェント構築簡素化
💻 Codex GA
コード実行エージェント

新モデルの充実

  • GPT-5 Pro:深い推論能力、重大エラー22%減少
  • Sora 2:長尺・高解像度の動画生成
  • gpt-realtime-mini:低レイテンシーでリアルタイムな会話、70%コスト削減
  • gpt-image-1-mini:画像理解と生成、80%コスト削減

開発者エコシステムの進化

Apps SDKとAgentic Commerce Protocolにより、独自アプリの開発・収益化が容易に。開発者は自社サービスをChatGPTエコシステムへ統合し、ユーザーはより便利な体験を享受できるようになります。

AgentKitのツール群により、エージェント構築・展開・評価が簡素化され、RampやCanvaなどの企業が大幅な開発工数削減を実現しています。

これらの機能を活用することで、ユーザーはより便利な体験を享受し、開発者は自社サービスをChatGPTエコシステムへ統合しやすくなるでしょう。